プロゴルファーのひとりごと

ティーチングプロのゴルフに関する雑記ブログ

ラウンドレッスンしてきました。

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

先日4月の頭に山梨県のフォレスト鳴沢ゴルフ&カントリークラブさんで、ラウンドレッスンしてきました。富士山が見えるホールもありロケーションも素晴らしく大変人気のあるコースです。

3月末まで降雪によるクローズがあったもののコースコンディションは素晴らしく、グリーンも9フィートとのことでしたが転がり良く早く感じました。

 

コース内には大きなドライビングレンジはありませんが、鳥かごの練習場、アプローチとバンカー練習場、パッティンググリーンは2面で、アウトとインコースのスタートホール近くにあります。

当日の天気はとても良くこの時期にしては暖かったので、とてもラウンドしやすい天候で良かったです。

ただ、前日に雨が降ったためか通常はコース内にカートを乗り入れることが出来るのですが、この日はカート道路以外の走行はできませんでした。

ラウンドレッスンは、スイングの修正点、アプローチやバンカーショット、傾斜からのショットの方法や対応方法、コースマネジメントなどをレッスン。

普段の打席でのレッスンではできないオンコースレッスンで参加された生徒さんからも高評価をいただきました。

今後もラウンドレッスンを実施していこうと思います。

最近の映画鑑賞で

私は若いころから映画鑑賞が好きで

映画館に面白そうな映画があるとよく見に行きました。

しかし最近はテレビで動画配信サービスを利用して

簡単に自宅にいながら映画を見ることが出来ますので

すっかり映画館のスクリーンで見る機会が少なくなりました。

 

そんな動画配信サービスで最近見て面白かった映画が、

少し古い映画ですが、2016年公開の「パッセンジャー」というアメリカのSF映画です。

SFといっても宇宙を舞台にした恋愛?ロマンス?映画といったほうが

ふさわしいかもしれません。

 

あらすじは近未来の話で、乗客と乗務員合わせて5000人近くを乗せた宇宙船が

地球以外の新たなる移住地の惑星に、

冬眠装置で120年間という時間をかけて移動する中、

たった一台だけ装置に不具合が起こり、

1人の男性だけが90年も早く冬眠から起きてしまうところから始まります。

 

ネタバレになるのでこれ以上お話はできませんが、

90年も早く起きてしまったら自分はどうするのだろうか?という考えや

また120年という時間と宇宙の無限の広さ、その中に1人になった孤独感は

見ていて痛いほど伝わってきました。

先に恋愛、ロマンスと書きましたがそれはこの映画の一番の見どころなので

私がお話するよりご覧いただいたほうが早いでしょう。

 

その孤独といえば個人スポーツにも存在しますが、

ゴルフもその中の一つで、ショットは自分で決断し実行しなければなりません。

ただ、キャディーさんは唯一自分を助けてくれる存在です。

ツアーを見ていてもプロキャディがバックを担ぎ、

道具の管理から、さまざまな難しい状況や判断に悩む場面で、

距離やグリーン形状、傾斜、芝目、ライン、風向きなどのあらゆる情報を収集し

プレーヤーを助けてくれます。

また、プレーヤーのメンタルの部分も助けてくれているといっても

過言ではありません。

 

しかし最近はセルフプレーが流行りつつあり、

キャディさんをつけてラウンドするプレーヤーが少なくなり、

完全セルフプレー専用のゴルフコースも出てきました。

私が研修生の頃は、今とは真逆でキャディさんがつくことが普通で、

セルフプレーは河川敷のコースやパブリックコース以外は

ほとんどなかったように思います。

また、キャディさんが足りなくなった場合は、

自分もキャディ業務につくこともあり

バブル期には来場者数が多すぎて、

自分の組にキャディーさんがつかないと

がっかりする方もいらしたほどでした。

 

初めてのコースをプレーをするときは、

長年そのコースに在籍されているベテランのキャディーさんですと、

ボールの行先や距離、特にグリーンの傾斜の読みは的確で、

大変助かるのですが、

自分の所属していたコースや、よく行くコースのキャディーさんは

約30年の時代の変化とともに減少してさみしくも感じていました。

 

そう感じる中で先日、ある神奈川県の名門コースでラウンドする機会があり

キャディーさんがついてのラウンドをしてきました。

私も普段はセルフプレーがほとんどですので、

久々のキャディーさんがつくラウンドで

とても楽にプレーすることが出来ました。

 

キャディーさんもプレーヤーの皆さんと一日を共に過ごしますので、

丁寧な案内や的確な距離計算、ホールの特徴や、打ってはいけない場所、

狙い場所など様々な情報を、経験値や普段からコースの研究をして

プレーされる方々の補佐に努めていらっしゃるのを

あらためて感じました。

 

普段セルフプレーをされている方も、

そんなキャディーさんについてもらってラウンドしたら

ベストスコアの更新もあるかもしれませんね。

 

ちなみにこの映画にキャディーさんは当然出てきませんが、

この映画の中に描かれている孤独感は桁外れです。

たった一人で孤独から解放されるためにはどうするか?

そして何が必要なのかが問われます。

 

桁外れの孤独から解放されるために

映画の中で彼がどう行動したのか?

気になる興味のある方はぜひこの映画を見てください。

 

練習場のナイスショットがコースで打てない。

いつもご覧いただきありがとうございます。

暑い日がまだまだ続きますが、

ラウンドしていると

最近はトンボが飛んでいるのを目にして

そろそろ秋も近くなってきたのかと感じます。

 

ところで

先日、ラウンドレッスンで生徒様から

『 練習場では上手く打てているのに、

コースで上手く打てないのはどうしてでしょうか?』

と問われました。

 

原因は様々あると思いますが私の考えでは、

練習場との条件が違うことが

一番の原因だと思います。

 

具体的に言いますと、

練習場ではナイスショットを打つまでに

何球打って出ましたか?

インターバル

(ショットとショットとの間隔)なしに

ナイスショットが出るまでに

何球続けて打って出ましたか?

コースではそのようことにはならないですよね。

 

たとえば、

『 ドライバーで最初のショットがトップしたから、次はボール位置を変えて打ってみたら、今度はスライスが出たので、ヘッドアップをしないようにしようと打ったらナイスショットが打てた。

よしこれでいいぞ。』

のようなことはコースではできませんよね。

 

続けて同じ場所から時間をあけないで、

同じクラブで何回もショット出来る練習場とは

条件がちいます。

チョロやOBを打てば

同じ場所から同じクラブで、

修正点を考えてショットすることは

あるかと思いますが、

通常コースは違う場所から、

違う条件で(ライ、傾斜、距離)、

違うクラブでしかも1球しか打てませんから、

同じ場所から何球も打って補正しながら打てる

練習場のようにはいきません。

 

ゴルフコースでは、2,3球打った後に

ナイスショットのコツをつかんだ感覚は、確認することもできません。

 

そう考えますと

練習場でナイスショットが打てても

ゴルフコースで打てない理由になると思います。

同じ場所から何球も打ったその中の

ベストボールを選択できる

スポーツではないのです。

 

練習場では正しい動作や

フォームを身に付けるため、

同じ平らな場所から同じクラブで

何球も打って練習し覚えますが、

コースではそのような事にはなりませんから、

ラウンドに結びついた

実戦的な練習もしなければならないと思います。

 

そこでこんな練習方法はどうでしょうか?

 

1球打つごとにクラブを変えて打ったり、

目標を変えて打つ練習が良いかと思います。

そのときに、ボールに対して構える手順

(セットアップルーティン)を同じにして、

ボールに対してアドレス出来たら、

あまり時間をかけないで打つ練習が

良いと思います。

 

ラウンドと同じ条件を作り練習してみることが、

コースでのナイスショットの確率を高めるのではないかと思います。

 

ぜひ、練習に取り入れてみてください。

 

スイングとは

スイングは

クラブをどう動かす(振る)

のではなく

身体をどう動かすかが重要

 

身体を正しく動かせば

クラブは正しく動く

 

スイングは正しい身体の

運動構造を知ることが

上達への鍵になる

 

効率よく無駄がない

再現性の高い身体の動作を

ゴルフでは

スイングと言う

アドレスの重要性

アドレスはボールに対して構えること。

打つ準備

ショットする前に

クラブと身体を

ボールに対して

正しくセットアップする

 

スタンス

ボール位置

前傾姿勢

グリップ

重心位置

向き…

 

正しくとは

毎回

再現性の高いスイングを

行う為の準備をすること

 

正しいセットアップが出来れば

再現性の高いスイングが出来る

 

毎回違うアドレスをして

ボールを打っているとしたら

それは毎回違うスイングをして

打っていることになる

 

ミスショットの原因は

スイングではなく

正しくセットアップして

アドレスできていない場合が多い

 

スイングが悪いのではなく

正しいセットアップと

アドレスが出来ていない為

スイングにエラーが

発生していると考える

 

正しくセットアップが出来ていて

スイングにエラーが出れば

スイング動作が悪いと考える

 

飛距離⑧ 腕の動き


いつもご覧いただきありがとうございます。

 

 

前回までは、飛距離アップのための

体の動きをメインに

お話してきました。

 

今回からは、腕の動きに関して

説明していきたいと思います。

 

飛距離③では、

飛距離UPの動きを2つに分けました。

 

①体の動き

②腕の動き

 

①の体の動きは

4つの体のネジレについてお話ししました。

 

今回の腕の動きは、

飛距離UPの腕の動きです。

 

その前に

 

基本的なスイング中の腕、

肘、手首の動作

 

について説明します。

 

スイング中に腕や肘、

手首はプレーン(軌道)上で

 

コック動作

リフトアップ動作

スイングダウン動作

アンコック動作

ラブシャフトを左肩の上に担ぐ動作

 

を行います。

 

①バックスイング時の

コック動作

 

バックスイングで肩が、

ターゲットラインに対し約90度回転する間に

ラブシャフトを垂直に立てるように

バックスイングのコック動作が

行われます。

 

 

②バックスイングの

リフトアップ動作

 

バックスイングの体の動き(回転)と

コッキング動作は、

すでに①で完成している為、

肘と腕の動きで

トップオブスイングまで動かす動作です。

 

③トップオブスイングからの

スイングダウン動作

 

トップオブスイングから

左上腕でグリップエンドを

真下に縦のプレーン上に引き下ろします。

この時の右手は、

バックスイング時に人差し指の力で行った

コッキング動作の上に上げる力を保っています。

 

④ダウンスイングの

アンコック動作

 

左腕の引き下ろしによって、

コッキング動作の上方向への力が残っている右腕は、

曲がったまま右肘が右の脇腹に引き付けられ、

徐々にコック方向への力が解放されて

(アンコック動作)

クラブのヘッドは速度を加速し

体の回転によってインパクト方向に

動かされボールをヒットします。

 

⑤フォロースルーの

コック動作

 

インパクト後にクラブヘッドは

体の回転によって運ばれますが

再度、コッキングすること

(リコック、フォローコック動作)で

縦のプレーン上にクラブを立てる動きで

フニッシュフォームを行います。

 

⑥フォロースルー動作・

ラブシャフトを

左肩の上に担ぐ動作

 

フォロースルーコック動作後、

左肘をたたみながら

右腕を上げていき

両肘のたたみによって

シャフトが左肩の上に担がれ

フィニッシュフォームになります。

 

 

 

ここまでの動きは、

文章では分かりずらいと思いますので

次回では画像を入れながらもう少し詳しく

飛ばすための動きも含めて解説したいと思います。 

 

飛距離⑦ 飛距離UPのための体のメカニズム(4.フォロースルーの 体幹部のネジレ)

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

今回は、

4.フォロースルーの

体幹部のネジレ(胴体)

について。

 

 

インパクト後のフォロースルー時に、

右肩が右腰を追い越すと右側の腹斜筋と

広背筋にネジレが生じます。

これは、正しく回転動作がおこなわれた

証拠でもあります。

フォロースルーでは腰の回転の勢いで

上半身が回転し始め、

最終的に肩が腰を追い越してフィニッシュに入ります。

おへそは目標に対して正対しますが、

肩はそれ以上回転します。

腰が目標方向に90度ほど回転、

肩は100から120度ほど回転します。

この腰と肩の回転深度によって体幹部にはネジレが生じます。

このネジレは、腰の回転力が体幹部に

 

フォロースルーで

肩を回転させるために発生する動き

 

といえます。

 

 

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” ボールを打った後の動作だから飛距離アップには関係ない ”

と考える人も多いですが、

フォロースルーで出来るこのネジレも

ヘッドスピードを上げるためには大切な動きなのです。

 

インパクトは単なる通過点です。

インパクトエリアでクラブヘッドの

スピードを上げられる人のフォロースルーは、

必然的に深い回転動作となり

このようなネジレができるのです。