プロゴルファーのひとりごと

ティーチングプロのゴルフに関する雑記ブログ

飛距離⑥ 飛距離UPのための体のメカニズム(3.フォロースルーの 左脚大腿部のネジレ(左太もも)

いつもご覧いただき

ありがとうございます。

 

今回は

3.フォロースルーの

左脚大腿部のネジレ(左太もも)

について説明したいと思います。

 

上半身は下半身の回転力の勢いによって

回転しています。

 

まず、ダウンスイングの動きを

簡単に説明しますと、

 

トップオブスイングから

切り返し、

①左移動(ウエイトシフト)する。

この時に上半身はまだ回転しません。

②左腰が回転(左膝がアドレス時の

ポジションに戻る動きから始まる)

下半身が先行しその勢いで

上半身が回転して

その上半身上部についている腕が

③ダウンスイングの引き下ろし動作

(スイングダウン)をしながら

体の横の回転によってボール方向に運ばれ

インパクトを迎える。

 

この左腰の回転する力は上半身につたわるので

とても大事ですが、腰の回転力は

どのようにして作られているのでしょう?

 

腰は腰だけでは回転していません。

これは

左太腿が捻れることによって回転しています。

では、太腿が捻れる動きとはどのような動きなのでしょう?

 

バックスイングで左膝は、

右腰が回転しやすいように

若干曲がりながら、

ほんの少し体の中央に動くことを

前回説明いたしました。

 

その左膝がダウンスイングには、

アドレス時の位置に戻り、若干目標方向には動きますが

それ以上目標方向に膝が流れないように、

軸が左にずれないように

左太腿内側の内転筋で踏ん張ります。

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それと同時に、

左膝が流れないように頑張る内転筋

腰を回そうとする外転筋

で引き合い

ネジレが発生するのです。

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このネジレの強さが大きいほど腰が

速く回転した証拠であり

上半身が速く回転する事になります。

 

当然、上半身についている両腕も早く動くので、

ヘッドスピードがアップすることになります。

 

この頑張ることを間違って、

左膝を突っ張って伸ばしてしまう方がいますが、

これは膝の関節が伸びると構造的に、

膝頭が外を向いてしまいますので、

左脚内側の内転筋が頑張れず、

左太腿の力を使えなくなり

スピードが上げられませんので注意してください。

 

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飛距離⑤ 飛距離UPのための体のメカニズム(体幹部のネジレ)

 

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

前回は、

飛距離UPのための体のメカニズムで

右脚大腿部のネジレについて

解説いたしました。

 

今回は、2の

バックスイングの

体幹部のネジレ

に関して解説したいと思います。

 

バックスイングで左膝は、

左肩より多く回転しないため

トップオブスイングの体幹部には、

肩の回転は腰の回転より大きく

腰の回転は、

膝の回転より大きい状態になります。

肩、腰、膝の回転に

差があるトップオブスイング

(ターゲットラインに対し、

両肩を結んだ線は約90度、

両腰を結んだ線は約60度、

両膝を結んだ線は膝は45度)

を作れば、

体幹部にネジレが作られ、

そのネジレを戻す勢いで

体をダウンスイング方向に

回転させることで

ヘッドスピードを上げるのです。

 

バックスイングでは、

左膝は右膝の内側を軸にして

回転する動きで、

やや体の中心方向(斜め前)に動きます。

このバックスイング方向に

引っ張られる左膝を、

左脚大腿部外側の筋肉(外転筋群)が

止めようと我慢することで

体幹部にネジレを作ります。

左膝が動く程度はほぼ体の中央までです。

 

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バックスイングは、

ただ体を回転させるのではなく、

捻転することでパワーを

蓄えるための動きなので、

左膝は左脚大腿部の外側の筋肉を使って、

出来る限りバックスイング方向に

回転する腰と肩に抵抗し、

体幹のネジレを大きくするのです。

 

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感覚的には

バックスイングで左膝を

ガニ股にしたまま抵抗する感じで

クラブをトップオブスイングにもっていき

この時、右膝は内側に

絞り込む感じでこらえながら、

背中を目標方向に向けるように

肩の回転をさせるという感じです。

左肩はトップでは右脚上部へ移動し

左膝はその間に我慢することで

左肩と距離(捻転差)が出来て

ネジレができます。(上下画像参照)

このネジレを戻す動きに合わせて

腰をダウンスイング方向へ回転させれば

ヘッドスピードを

UPさせることができます。

 

下半身をルーズにして

体を回転させるだけのトップでは、

ダウンスイング方向に発揮させるための、

ネジレというパワーを

ため込むことはできません。

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下半身は、

「上半身の

回転に対して抵抗し

できるだけ

右方向の回転に

参加しないよう

必要最小限に動かす」

といった感覚でしょうか。

 

ただ、あまりにも下半身を

全く動かさないように

頑張ってしまうと、

腰が回転できず十分な上半身の

回転が得られませんので

注意してください。

 

体幹部のネジレは、

主に広背筋と腹斜筋に

ネジレが発生しますが

感じずらいので、

あまり強くネジレを作って

筋肉を痛めないように

少しづつ感覚を覚えるように

練習してください。

飛距離④ 飛距離UPのための体のメカニズム(右脚大腿部のネジレ)

 


いつもご覧いただきありがとうございます。

 

引き続き飛ばしのための体の使い方について

説明していきたいと思います。

 

バックスイングの右脚太もものねじれ

バックスイングの下半身の動きでヘッドスピードを上げる!

 (以下、右打ちの場合の説明です)

 

 

バックスイングでは、

左膝を斜め前に出しながら

腰は右脚大腿部(太もも)外側の筋肉(外転筋群)で右方向に回転します。

このとき、右脚大腿部の内側の筋肉(内転筋群)が、

右膝がアドレス時よりも

右方向(バックスイング方向)に流れないように

踏ん張る

ことによりネジレを作ります。

 

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 (右膝は流れないように踏ん張る)

 

これをダウンスイングで戻すことにより

身体の回転は速くなりヘッドスピードが

上がります。

 

気を付けてほしいのは、右脚股関節に体重を乗せる

事ではないということです。

これは、ネジレがありませんので

楽に姿勢が維持できます。

もう一つ付け加えると下半身の回転はその場回転です。

腰は左右に動きませんので注意してください。

(スエー動作をしない)

 

この強い右太もものネジレを作る脚の動きは、

右脚大腿部の外側の筋肉と

お尻の筋肉(中殿筋、大殿筋)が、

バックスイングで

右のお尻を

左脚の踵の上に向かって

回転させる動き

右脚の内側の筋肉(内転筋群)で、

右膝を動かさないように踏ん張り、

回転し過ぎを防ぐことでネジレを作るのです。

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ただ、あまり膝を動かさないよう頑張りすぎると

右腰は回転できませんので、

右膝はアドレス時の角度より少しだけ伸びます。

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この伸びがないと腰はバックスイングで回転できず

上半身の捻転不足になるので注意してください。

 

この右太もものネジレは、ヘッドスピードを上げる

パワーのひとつであり、トップオブスイングから

下半身が切り返しからのダウンスイングで、

左脚の上で回転する

準備ができたOKのサインの意味でもあります。

 

ここまでを感覚的に説明すると

右太ももの内側の筋肉を意識して

右膝が外を向かないように踏ん張りながら

腰を回転させる。

こんな感じで動作を行ったときに

右太ももの外側からお尻にかけて筋肉の張りを

感じられればOKです。 

 

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 まず、一番最初にこのネジレをつくることが大切です。

バックスイングで右膝が回転方向に流れて、

右脚に力をため込むことができないと、

ダウンスイングでは

身体を回転させる力がないばかりか、

ダフリなどのミスショットも発生しますので

ぜひこの感覚を身につけてくだい。

飛距離③ 飛距離UPのための体のメカニズム

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

飛距離UPに必要な体の動きについて。

 

 

「 ショットの飛距離に関心あり 」

 

ゴルファーならほとんどの人はそう考えます。

距離のアドバンテージがあれば

ゲームが楽になるのは確かですが、

仕事の合間に練習場に行って考えられることを試すも、

飛ぶようになったが大きく曲がる、

ミスショットの連発など一喜一憂している方は

多いかと思います。

 

ゴルフは道具を使うスポーツですから、

むやみやたら力いっぱいクラブを振ったところで

飛距離を得ることはできません。

 

ゴルフ界にはたくさんの

「 スイング論 」はあるものの、

飛ばしに関する理論があまり

明らかにされていないことや、

飛距離をUPさせるための

体の動かし方がわからない

ことがおもな原因だと考えます。

 

筋力があれば確かに飛ばすこと、

飛距離を上げることは可能かもしれませんが、

どのように体、筋肉を動かすことかがとても重要で、

クラブを効率よく正確に、力をボールにつたえる

体のメカニズムを知ることが必要です。

 

そこで、飛距離を得るための

体を動かすメカニズムに関して

説明していきたいと思います。

 

実際のスイング中に飛ばすことに

必要な動きは何なのか?

まず、わかりやすく簡単に2つに分けて考えます。

 

① 体の動き

 

② 腕の動き

 

分けて考えることで

体を動かす方法が分かりやすくなります。

 

それではまず、

①の体の動きに関して説明していきたいと思います。

 

飛距離UPに必要な体の動きには

次の4つのネジレが必要です。(以下は右打ちの場合)

 

1.バックスイングの

右脚大腿部のネジレ(右太もも)

 

2.バックスイングの

体幹部のネジレ(胴体)

 

3.フォロースルーの

左脚大腿部のネジレ(左太もも)

 

4.フォロースルーの

体幹部のネジレ(胴体)

 

上の4つを見てイメージが

湧いてこない方も多いかと思います。

なんだか難しそうですか?

 

習得のスピードに個人差はありますが、

正しく理解し練習やトレーニングを積むことで、

できるようになります。

 

これから説明をと行きたいところですが、

長くなりますので今回はここまでにして、

次回から1のバックスイングの右脚大腿部のネジレ

に関して順番に詳細に説明していきたいと思います。

 

 

 

 

飛距離②

いつもご覧いただき

ありがとうございます!

 

前回の続き。

 

腕を速く動かすには

上半身が速く回転する動きが

重要です。

 

上体を回転をさせず、腕だけ動かしても、

速く腕を動かすことはできないことが

わかるはずです。

 

クラブを持っている腕を速く動かすためには、

腕は上半身の上部に付いていますから、

上半身を速く回転させることが必要。

では、上半身を速く回転させるには

身体をどのように動かせば良いでしょう。

 

上半身と下半身との捻転差

をバックスイング時で作り、

トップオブスイングからダウンスイングにかけて

それを戻す動作と、

 

左太腿の筋肉を

ねじることにより、

左腰の回転スピードを

上げること

で上半身を速く回転させる動きとなります。

 

四肢体幹、腕や脚、身体はすべてつながっています。

ゴルフクラブは変則な形をしていますので、

自分勝手に身体を気持ち良く動かしても

クラブヘッドは効率よく

ボールをとらえることができません。

 

 

ここまでをまとめますと、

腕を速く動かすためには

上半身と下半身の捻転差を作り、

下半身の回転スピードを上半身に

伝える動きをさせることが重要になります。

 

 

ですので、下半身の動かし方を理解し、

習得することでヘッドスピードを

アップさせることができます。

 

ここまでは、腕を速く動かすことに

特化してお話をしてきましたが、

それ以外にも飛距離UPに

必要な身体の動きがあります。

 

それらに関して次回から

より細かく解説していきたいと思います。

 

 

 

 

飛距離

いつもご覧いただき

ありがとうございます。

 

ゴルフで皆さんが関心の高いものに

ボールをより遠くに飛ばすこと、

飛距離に魅力を感じると思います。

 

しかし、飛距離が出ないと

お悩みの方も多いかと思います。

 

そこで今回は、

どうすれば飛距離は得られるのか

考えてみましょう。

 

まずミート率。

クラブヘッドのフェースの中央に、

スイートスポットと言う部分があり、

そこにボールを当てる技術が

必要になります。

これは再現性の高いスイングを

身につけなければなりません。  

 

さらにヘッドスピード

(クラブヘッドが動くスピード)

を上げること。

この2つが最低でも必要だと

皆様もお分かりになるかと思います。

 

では、ヘッドスピードを上げるためには

どうしたら良いのでしょうか?

 

普通に考えれば 

 

クラブを持っている

腕が速く動けば

 

ヘッドスピードは上がると考えます。

ではどのようにすれば、

腕を速く動かすことができるのでしょう?

 

腕をただ振れば良いのでしょうか?

 

皆さんドライバーで距離を

伸ばしたいと悩み、

レッスンに来られる方が

同じ質問をすると

同じに答えます。

 

では、腕を速く振るためには

どうしたら良いかと質問すると

なかなか答えが返ってこない場合が

ほとんどです。

 

では、

どうしてゴルフスイングは

体を回転させるのでしょうか? 

 

このように問いかければ

何となく理解できると思います。

 

体を回転させずに腕を思いっきり

横に振り切れば良いのでは?

このように問いかければ

もっと理解できるかもしれません。

 

腕はどこに付いているでしょう。

腕は身体(上半身の上部)

に付いています。

 

腕がついている上体を

速く回転させることが

腕を速く振ることに

つながるのではないでしょうか? 

 

つまり、

 

上半身を速く回転させることによって

腕を速く振ることができる

 

 

と考えれば良いのではないでしょうか。

しかし答えはこれに

少し補足が必要になります。

 

この答えの詳細は

お話が長くなりますので

次回にしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第119回 全米オープン開催 

 

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

第119回目の全米オープンは、

カルフォルニアの西海岸にある

ペブルビーチ・ゴルフリンクスで開催されています。(過去に5回開催)

距離は7075Yでツアーでは

距離が短いほうだが、

海岸からの強風とポアナ芝が

洋芝とグリーンに混在して

パッティングでラインを読むのが

非常に難しそうです。

見てるとショートパットを

神経質に打っている選手が

多くみられます。

 

ポアナ芝は、南カルフォルニアのコースでは

多く見られるそうで、

日本だと、 ”すずめのかたびら” 

という雑草の扱いで除草されますが、

カルフォルニアでは普通に使用され、

洋芝とは成長のスピードが違う為、

それがパッティングに影響を及ぼし

ボールの転がりを予測するのが

難しいようです。

 

私がこのコースで

一番面白いと思うホールは、

岬の先端にあるNO.7の108Yのショート。

距離が短く打ちおろしで、

ショートアイアン又は

ウェッジになりますが、

ひとたび強風が吹くと

6~7番アイアンでショットすることもあり、

スピンコントロール

必要とされる難しいホールです。

 

 

海に向かって打ちおろすショットは

景色こそ最高ですが、

海からのアゲインストの風に対して打つ場合、

グリーンではなく海の方向に打つこともあり、

かなりの度胸が必要になるでしょう。

 

約100年前に作られたこのコースは、

少しづつ改修され

強風のなかを小さな起伏のあるグリーンに

ショットするのは落としどころが難しく、

そんなコースを選手たちが

どのように攻略するかが楽しみです。

また、日本人選手の健闘を

見守りたいと思います。